先日、地元の写真コンテストで賞をいただいたときに、アマチュアカメラマンの方々とお話をさせていただきました。
何十年も写真を撮り続けている写真好きの方々で、数々の賞に何度も入選しているスゴ腕の方々ばかりです。
いろいろお話をしていて感じたのですが、みなさんそれぞれが"ワールド"を持っているんだなと思いました。
頭の中に言葉にはならないルールがあり、それに沿って撮影するので、自分なりのワールドが確立しているようです。
何がすごいのかと言えば、みなさんが日常の生活と両立させていることです。
通常、というか自分の過去の経験で言えば、ある一定の感性を維持するには、世間とある程度の距離を置かなければなりませんでした。感性は磨くものではなく養うのものなので、その育成には世間とは別の栄養が必要だったわけです。
誰でもそうだと思いますが、社会と距離を置けば置くほどアートの脳になっていきます。それは絵であったり写真であったり詩であったり様々ですが、それらが輝いて見えるのは日常とは別の世界から生まれたものだからと思うのです。
非日常や異次元なものに触れた時に人はハッとするもので、それがアートというものなのかなと思ったりします。
そういうものを、日常の生活の中で高い次元で維持している人たち。そういう人といつかゆっくり話してみたいなと思います。
日常を研ぎ澄ますのは技術や物資で可能です。しかし、非日常を生み出すには感性が必要です。それはその人の中だけに存在するものであり、外からは容易く触れることはできません。
絵や写真や詩という形になったものでかろうじて感じることはできるのですが、その神髄に触れるにはこちらにも相応の感性が必要なわけです。
そういう人たちのイベントでもあるコンテスト、応募はしなくてもそれらの作品に時々触れていきたいなと感じました。