
店舗で売られているバナナは、フィリピン産、エクアドル産、ペルー産、台湾産などがあります。輸入量で見ると、9割以上をフィリピン産が占め、エクアドル産が5%、その他が3%となっています。
日常的に食べるバナナは、どうしても価格の安いフィリピン産バナナを選んでしまいます。台湾産バナナはおいしいことはわかっていても価格が高いので、どこかで躊躇してしまいがちです。
先日、台湾についていろいろ調べていたのですが、バナナの歴史にふれたとき、ちょっと高くても食べてみたいと思ったわけです。
長くなりますので割愛しますが、簡単に言うと日本の統治下時代の台湾ではより良いバナナの栽培方法を日本人に教わったそうです。そして、今でもその当時の栽培方法をずっと守って栽培しているということです。
台湾の人はどちらかというと日本に対して好意的な場合が多く、日本人においしいバナナを食べてもらいたいと愛情をこめてバナナを栽培しています。
ただの商業栽培ではない心のこもったバナナ、そんなバナナを食べてみたいと思ったのでありました。
値段は高いです。1本100円計算です。庶民からは高級品の部類に入ります。
しかし、新型インフルエンザでマスクが足りなかったときはマスクを援助し、口蹄疫で苦しんでいるときは義援金を送る、そんな台湾の温かい気持ちを思う時、ささやかですが台湾バナナをいただく気持ちが強くなったわけです。

台湾産バナナ本来の品種である北蕉種。さっそく食べてみました。
フィリピン産バナナがなめらかでさっぱりとした味なのに対し、台湾産バナナはねっとりして濃厚な味がします。しかし、自分が最も違うと感じた点は、台湾産バナナには南国フルーツ系の酸味があることです。そして、青臭さや渋みが全く無い点です。
食感を例えれば、フィリピン産バナナがゼリーで台湾産バナナが羊かんになるでしょうか。
今の日本はバブルの時代ではないので、安いもの安いものと目が移ってしまいます。しかし、それだけの生活ではなんだか心も貧しくなっていくような気がします。
日本は「祭り」というすばらしい文化を重要視しますが、これで心のバランスをとっているのであれば、ここで台湾産バナナもいいのではないでしょうか。
祭りとして台湾産バナナを食べることを推奨するのは失礼なのかもしれませんが、少なくてもそれだけの味や満足度があるのが台湾産バナナだとは思います。
当たリ前のことなので最後まで書かないできましたが、台湾産バナナはおいしいです。少なくても、高くてもたまには食べたい味です。
焼肉行こうか!すし食いに行こうか!もいいですが、たまには高級なバナナを食べてみようか!もなかなかのセンスではないかと思ったりします。
台湾香蕉、謝謝!(^O^)