国の暫定基準値を超える放射性物質が検出されたとして、3月23日までに指示された内容は次の通り。
■摂取制限
・福島県内で生産
ほうれんそう
キャベツ
小松菜
茎立菜(くきたちな)
信夫冬菜(しのぶふゆな)
山東菜(さんとうな)
ちじれ菜
アブラナ
紅菜苔(こうさいたい)
ブロッコリー
カリフラワー
■出荷制限
・福島県内で生産
摂取制限とした野菜全部
ほうれんそう
かきな
カブ
原乳(採取)
・茨城県内で生産
ほうれんそう
かきな
パセリ
原乳(採取)
・栃木県内で生産
ほうれんそう
かきな
・群馬県内で生産
ほうれんそう
かきな
■アメリカが禁輸措置をとる方針の食品
・福島、茨城、栃木、群馬の4県産の牛乳、乳製品、果物、野菜
これらは、3月23日現在のデータです。今後追加されるかもしれないので、情報には注意すべきです。
また、知っておくべきことは「外部被ばく」と「内部被ばく」の違い。
外部被ばくは、宇宙線などの自然放射線や医療で用いられる放射線による被ばく。
内部被ばくは、放射性物質が口や鼻、傷口などから体内に入ることによる被ばく。
放射性物質が付着した食べ物を食べたり、汚染された水を吸った野菜を食べたり、塵・ホコリなどを吸ったりするのが、内部被ばくになります。
外部被ばくが一瞬あるいは一時的な被ばくであるのに対し、内部被ばくは放射性物質が体の外に出ない限り体内から放射線を浴び続けることになります。
ですから、被ばく時間が異なる結果になるこれら二つの被ばくは、単に数値だけで比較できないことに注意が必要です。
放射性物質による土壌汚染や水質汚染、海水汚染が進むほど、放射性物質が検出される品目は増えていくでしょう。地震による物流の滞りが解消されても、売り場に並べられる野菜をはじめとする食品の数は以前より少なくなると思われます。
取り返しのつかない状況を作りだしてしまった今回の事故、非常に無念です。