
大災害が発生して避難の必要がある場合、非常持出袋を背負ってこの帽子をかぶります。
大都市のビル街であれば行動性を犠牲にしてもヘルメットのほうがいいのですが、田舎では行動性のほうが重要になるケースが多いのではないかと思っています。
側面が垂直に近く、上部が平面になっているこの帽子はミリタリータイプと呼ばれ、厚みのあるキャンバス生地で作られています。

サイズは61.5cm。セミロングの髪なのでこの数字なのですが、実際さらにわずかに大きなサイズになっています。これは、散髪を長期間できない場合を想定しています。
さて、避難所生活や避難経路をシミュレーションしたところ、ちょっと問題があることに気づきました。もし強風吹き荒れる中を移動する場合、帽子は飛ばされてしまうのではないかということです。大停電の真っ暗闇の中、懐中電灯の灯りだけで帽子を探すのは困難だと思われます。ましてや、一刻を争う状況の場合は、帽子より命になります。そこで、あごひものようなものを取り付けられないかと思った次第。
海軍の帽子には、船上で帽子が強風で飛ばされないようにあごひもがついています。あのテでいこうと思いました。

ゴムひもでは結束力が足りませんし、普通のひもでは収納性に難があります。そこで、帽子の部品屋さんでそのテのあごひもと取り付けピンを購入。

使った工具は、このふたつ。帽子側に5mmの穴をあけてハトメ加工をします。

できあがりました。昭和の学生でもなければ機関士でもないので注意。
通常はこの状態ですが、必要な時は紐を伸ばします。帽子の部品屋さんのあごひもらしく、あごにかけたときもしっかりと固定されて緩みません。かなり実用的です。
迷彩模様の帽子にしたり日の丸をつけようかと思いましたが、陸自にスカウトされても困るのでやめました。