
今日は大晦日ですが、いつもの大晦日とは違う雰囲気です。別の言い方をすれば、妙に季節感の無い大晦日です。
掃除をしてもスーパーの人だかりを見てもたくさんの折り込みチラシを見ても、今夜は紅白だという気がしません。
きっと大震災の年だったからでしょう。毎年繰り返される日常の中で、心底でゆったりとした季節の流れを感じていたからでしょう。
忙しかったり大変だったりしても日常は日常。あの日までは平和だったのです。
人によってその大きさは違うでしょうが、大なり小なりのトラウマを抱え込んでの大晦日。頭のどこかでいまだに緊張感が消えない年越しには、時に身を任せる例年の大晦日ではなく、半ば強引にその緊張感を解きほぐそうとする意識が、心のどこかにあるのかもしれません。
2011年、かつて無いほどの大変な年になりました。2011年の中で目にしたものや体験したこと、いつまでも引きずることなく、しかし忘れることなく新しい年を迎えようと思います。
2012年は大きな災害がひとつでも少なくなるよう、切に切に願わざるをえません。
なにもない日常がいつまでもどこまでも続きますように。
【大晦日 大みそか おおみそか】