
「これ食ってブログ書けゴルァ!」と友人が置いていったのは、エースコックの「牛骨だしの旨炊き中華そば」というカップめん。
第一印象なんじゃこりゃっ!です。黒背景に赤どんぶり。しかも見えるのは湯気だけw
普通は麺とか具の写真が載る場所ですが、中身が全く見えない湯気だけの写真なのであります。
ここで書いたマルちゃん正麺は写真も文字も真正面の勝負できてますが、こちらは究極のひねくれ具合。いやはや、おもしろい時代になってまいりました。
つか、この商品名をよく見ると、何ですかこれ。牛骨だしまではわかりますが、旨炊き???
ご飯じゃないのに炊くわけなのでしょうか。しかもそのあとに中華そば!!
すぐ下の説明文には「牛骨しょうゆラーメン」と書いてあります。
全く理解不能な状況なのですが、このどきどきわくわく感こそがこの商品の「いらっしゃいませ」なのだと強く感じた次第。メーカーはエースコック。確信犯ですなw

入っているのはこの4つ。後入れかやくとスパイスがあるのが特徴。ちょっと凝っています。

4分でもどすノンフライめん。つやのある黄色いめんで、断面が丸いような細めんです。
かやくを入れてお湯を注いで4分待ちました。

できあがり。
後入れかやくの中身は乾燥ネギでした。ただしこの乾燥ネギ、量がハンパじゃありません。しかも、やや大きめカットでかなり形を保っている上質なネギです。
スパイスは黒胡椒でした。他のかやくは、焼豚、メンマ、もやしです。
さっそく食べてみましたが、ん?うんうん。ん??うんうんうん。これはやばい、美味いです。
味覚として感じる旨みは確かに牛骨だしです。まろやかなれどしっかり効いてくる旨みが、均等に連続して伝わってくる感覚。
この感覚と常に並行しつつ存在するのが、ネギと黒胡椒のスパイシーな風味。これがけっこう強めなので、かえって牛骨だしの旨みを引き出しているような気がします。総じて1+1=3。これはお見事な次第。
めんの食感もちょっと独特です。生めんのリアル感を追求したというよりは、このスープに合うめんを作ったという感じで、不思議とすごく合います。強いて説明するとすれば、モチモチ感や弾力性を落としつつ、あっさりさっぱりのめん。引張り強度もかなりあります。

白いのはもやしですが、繊維の崩れはかなり少なく、シャキシャキ感がすごくありました。
カップめんのスープの味付けはどちらかというと粗削りなものが多い中、この商品は腕のいい小料理屋の煮ものを食べているような落ち着いた味です。決して薄味なのではなく、濃い味でもないのですが、バランスというかまとまりがいい味です。
エースコックと言えば、
わかめラーメンも作っている会社。醤油味のスープでは傑作レベルだと思っているわかめラーメンなのですが、なんだかエースコックって美味しい商品が多いかも。
総じて総じますが、自分の中ではわかめラーメン級の傑作だと思います。マジ美味いです。
インスタントっぽくなく安っぽくないまろやかな満足感に包まれる食後のひととき。これはひとつのイベントですな。ジャンクフードの域を超えています。
なんだか絶賛しっぱなしですが、文句を言うところが無いのは事実。こりゃまいった次第。
こんな商品を世に出してくれたエースコックに感謝感謝、置いていった友人にもついでに感謝(^O^)