
当ブログで「車載用」の記載がある非常持出袋は文字通り車に積んでおく車載非常持出袋です。
そっちのほうはすでに再構築が終わって車に積み込んでいますが、通常の家に置いておくほうの非常持出袋は現在まだ再構築中な次第。予定では先月中に終えたかったのですが、あらたに用意したいものなどがあり、再構築が終わるのは今月末ごろになる見込みです。
そんな中、新たに追加するもののひとつであるひざ掛けがそろったので記載。
言うまでもなく家用の非常持出袋は避難所に到着し、避難所内で使用する想定で構築していますが、避難所では毛布ぐらいは配布されるとは思っていますが、足りなくなったりそれでもなお寒いかもしれません。
また、折れば座布団や枕にもなるというわけで、ひざ掛けが欲しかったのであります。
普通に買うとすれば毛足が長くてふかふかのひざ掛けが暖かそうですが、リュックに入れることを優先するので、できるだけ薄い物を選ぶことになります。サイズは70×100cmは必要だと思います。
そんなわけで、買ってきました。しまむらで1枚300円w
厚くて暖かそうなものも売ってましたが、あえてこれを選んだ次第。安いのは薄い、薄いのは省スペースなわけです。
リュックに収納するサイズを想定して折りたたみ、それをジップロックに入れてぺったんこにします。中に乾燥材を入れておけば安心かも。
リュック内には1枚を入れる想定ですが、リュックの底の布地に厚みが無いので、ジップロックに入れた状態で二つ折りにし、リュックの底に敷いてクッションも兼ねた入れ方をする予定。
普通のひざ掛けだとこうはいかないので、価格ではなく用途や収納方法に合った品選びが重要だと痛感。
非常持出袋のような限られた容積内にできるだけたくさんの機能を詰め込みたい場合、そのひとつひとつの大きさや詰め込み方が重要になってくると思います。
限られた容積だからこそ、心を鬼にして引き算を行わなければならないときもあります。
これを入れるスペースがあったらこれとこれが入るだろ、これは実用的じゃないからこっちにしよう、いろいろな模索が入り乱れます。
そんなわけで、自分ならこれは入れないというものをいくつかリストアップ。
あくまでも自分の場合の話なので、人によっては外せないアイテムもあるということは理解しているのであしからず。
以下は避難所を到着地とした場合の非常持出袋についての話です。いざというときに最初に持ち出す非常持出袋です。家の常備倉庫に備えておく備品とも違う話になります。
マッチとろうそく
避難所で灯りを灯すのでしょうか。個人使用は火気厳禁になる可能性があります。余震でろうそくが倒れることも。外で暖をとるのでしょうか。たぶん風ですぐ消えると思います。
カセットコンロ
どのような場面でどのように使おうと思って持ち出そうとしているのかがわかりません。
避難所の外でラーメンを作るだけのために、この大きさでこの重さの物でリュックの容積を犠牲にする勇気は自分にはありません。
缶詰
避難所で食べる想定なのでしょうが、甘じょっぱい匂いをぷんぷん放って妬まれの的となると思います。しかも重すぎ。のども乾くと思います。
通帳と印鑑
印鑑が無ければ引き落とせませんという状況は、非常時は無いと信じます。身分証明書と口座番号の控えがあれば可能かも。…と信じます。
缶切り、栓抜き
時代錯誤も甚だしい。このような道具を使わなければ食べることができない食べ物を用意する時点で間違っていると思います。もはや戦後ではありません。
カンパン
あの容積であの栄養。しかも非常時の半脱水状況で飲み込めるかどうか。もはや戦後ではありません。
リッ◯缶、ビス◯缶、カンパ◯缶
大きすぎ。限りあるリュックの容積に入れる勇気が無いです。揃えた気になる注意アイテムかも。
家の常備倉庫に入れておく分には、非常に良いものだとは思います。
カップめん
非常時は湯を沸かすどころではないはず。火を使わずにすぐ食べることができるという点が重要。
サランラップ
皿を洗わなくてもいいとして有名なアイテムですが、非常時の簡易食器は避難所で炊き出しとセットで与えられるはずです。皿を使わなければ食べることができない非常食を自前で用意しているとしたら、その選択自体に再考の余地があるかも。ただし、ファーストエイドとして使うのは正解。
ダイナモラジオ
ラジオも聴けてライトも点いて充電もできて手回し発電もできてサイレンも鳴りますが、機能の足し算ではなく電力の割り算グッズであることに注意です。
ライトは暗くラジオは低感度。あれこれ使うと電池もすぐ無くなる。電池が無くなれば全機能停止。バッテリー自体も年々劣化します。
体力温存必須の非常時に手回しごときで疲労するのは論外。あのトルクのものを1分間続けて回せたらたいしたものです。手に持つと片手が埋まり、リュックに入れると大容積。揃えた気になる注意アイテム。
バカデカ懐中電灯
単1電池4本入りの大口径懐中電灯は、でかいし重いし暗いです。暗闇を照らす灯りも、非常時では片手を埋めるのが惜しいと感じるかもしれません。片手があれば人の手も引けます。
セーター
必要性はわかりますが、かなり工夫しないとリュックに入りそうにありません。何気にウールは重いです。
パックごはん、インスタント味噌汁
非常時に貴重な水を塩水に替え、何としてでも平時と同じものを食べたいのでしょうか。お湯も必要でしょうし、ゴミの回収車も来ません。みその香りは隣人の空腹感を10倍にも20倍にもします。
アルファ米、いそべ餅
いそべ餅で緊張をほぐしたいのはわかりますが、家の常備倉庫に備えるものであって、リュックに入れるものではありません。避難所で食べる効果とリュック内の容積を考えると優先度は著しく落ちます。
まとめ
非常持出袋セットと称して様々なアイテムと袋がセットで売られていますが、どう見ても重さと容積を稼ぐためだけのものが紛れ込んでいることがあります。これは商品の見た目の雰囲気を装飾するだけのアイテムであり、肩への重量負担やグッズの引き算を熟考したものではありません。
まあ、それでも何も準備しないよりはかなりましだとは思います。水ぐらいは入っていますから。