2022年03月05日

非常持出袋の総点検2022〜ランタン&ルミカ編

■前おき
東日本大震災で長時間の停電になった時、家にはランタンと呼ばれるものがありませんでした。懐中電灯は、単1電池が4個入って重くて大型のものが玄関に置いてありましたが、いつも電池が無くて暗く点く状態でした。
親はろうそくをどこからか出してきてビンに立てて火をつけようとしていました。震度4〜5の余震が頻繁に起きている状況の中でです。
何も備えが無かったのです。たったひとつの懐中電灯も満足に灯らない状態で、平和な日々を暮らしていたわけです。

非常持出袋の総点検2022〜ランタン&ルミカ編

停電になった時に、主な部屋に設置する大きなランタンと個々が持ち歩くための中型のランタンを用意しています。
ルミカはいわゆるケミカルライトのことで、パキッと折ると一定時間光る簡易照明です。
ルミカは、主な部屋の入口下部や階段の端に設置することを想定。「ドアはここですよ」の目印代わりです。15分しか点灯しない強力タイプは、その都度必要な状況下で使います。


非常持出袋の総点検2022〜ランタン&ルミカ編

持ち歩かないほうの大きなランタンは、単1電池3本。Highで72時間Lowで144時間点灯します。電池の自然放電を少しでも抑えたいので、電池の接点に厚紙を挟んで保管しています。


非常持出袋の総点検2022〜ランタン&ルミカ編

こんなかんじ。
ランタンもルミカライトも家の非常庫に置いていますが、いざ停電となったらまずルミカライトを点灯、その灯りでランタンの紙を取り除いて点灯する想定。

ウチは電気が止まるとすべてが止まる家なので、カセットボンベで動くストーブやカセットコンロを用意していますが、不安は消えません。
東日本大震災の時のような長時間の停電では、水道局の送水ポンプが止まって地震発生の1時間後には水が出なくなり、テレビの中継局の非常用バッテリーが切れてからはNHKを含めてすべてのチャンネルが映らなくなり、携帯は自ら電波を探すモードに入って急激に充電量が減っていきました。
ライトもラジオも情報収集もスマホがあればすべて可能ですが、非常時にはこれらすべての機能が一気に失われることになります。やはり、適切な灯りを灯すライトや電池で動くラジオなどは個々に絶対に必要です。そういう意味では、よく防災グッズとして売られている機能集約タイプのでっかい懐中電灯は最も選んではいけないものです。ライトは暗い、ラジオは感度が悪い、充電ハンドルは重くて回していられない、電池はすぐ無くなる、充電池も年々劣化する、いいことがありません。しかもでかくて重い。手に持つと片手が埋まり、非常持出袋にもでかくて入りません。このような " 備えた気になる危険なグッズ " はまだまだあるので、非常時の生活をよくシミュレーションして正しい備えをしていきたいものです。

次回は車載の非常持出袋のほうに移ります。初回は「リュック編」です。
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☀ | Comment(0) | 非常持出袋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする