2011年03月23日

摂取制限と出荷制限(3/23現在)

国の暫定基準値を超える放射性物質が検出されたとして、3月23日までに指示された内容は次の通り。

■摂取制限
 ・福島県内で生産
   ほうれんそう
   キャベツ
   小松菜
   茎立菜(くきたちな)
   信夫冬菜(しのぶふゆな)
   山東菜(さんとうな)
   ちじれ菜
   アブラナ
   紅菜苔(こうさいたい)
   ブロッコリー
   カリフラワー

■出荷制限
 ・福島県内で生産
   摂取制限とした野菜全部
   ほうれんそう
   かきな
   カブ
   原乳(採取)
 ・茨城県内で生産
   ほうれんそう
   かきな
   パセリ
   原乳(採取)
 ・栃木県内で生産
   ほうれんそう
   かきな
 ・群馬県内で生産
   ほうれんそう
   かきな

■アメリカが禁輸措置をとる方針の食品
 ・福島、茨城、栃木、群馬の4県産の牛乳、乳製品、果物、野菜


これらは、3月23日現在のデータです。今後追加されるかもしれないので、情報には注意すべきです。

また、知っておくべきことは「外部被ばく」と「内部被ばく」の違い。
外部被ばくは、宇宙線などの自然放射線や医療で用いられる放射線による被ばく。
内部被ばくは、放射性物質が口や鼻、傷口などから体内に入ることによる被ばく。
放射性物質が付着した食べ物を食べたり、汚染された水を吸った野菜を食べたり、塵・ホコリなどを吸ったりするのが、内部被ばくになります。

外部被ばくが一瞬あるいは一時的な被ばくであるのに対し、内部被ばくは放射性物質が体の外に出ない限り体内から放射線を浴び続けることになります。
ですから、被ばく時間が異なる結果になるこれら二つの被ばくは、単に数値だけで比較できないことに注意が必要です。

放射性物質による土壌汚染や水質汚染、海水汚染が進むほど、放射性物質が検出される品目は増えていくでしょう。地震による物流の滞りが解消されても、売り場に並べられる野菜をはじめとする食品の数は以前より少なくなると思われます。
取り返しのつかない状況を作りだしてしまった今回の事故、非常に無念です。
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今日、八百屋で「茨城県野菜、大応援!」と手書きPOPが大きくあり、
「測定済みです」と注意書きもされたサニーレタスなどがいつもの価格の半分近くで売っていました。

実家の栃木は「とちおとめ」などで有名で、この時期苺農家は近辺からの苺狩り客でにぎわうのですが、
妹曰く「ガソリン不足で客足が全く無いに近いんだって。すっごい安売りしてたから4パック買ってきた」とのこと。
もちろんガソリン不足だけでなく、人々が“楽しみ”に何となく“不謹慎感”を抱いているのもあると思います。
もしかしたら、北関東産というだけで汚染されていると考える人もいるのかもしれませんね。

プルトニウムの摂取制限が設けられたようです。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf
今の海水に漏れている放射性物質を考えたら、3号機からプルトニウムが漏れていてもおかしくありませんね。
プルトニウムは内部被曝しても排出されるとの専門家意見も読みましたが、私の中では未消化です。
参考までに
http://takedanet.com/

そして「副首都を設ける」事首相などで検討されているようです。
電力需要もありますから、東京に主要部分が無くてもいいです。

私は妙に冷静に情報収集をしています。
でも不眠に悩まされています。

保安院は不安を増長させるためにあるのでしょうか、不安院か。
世界中から、日本は非難されています。
この先の日本で、世界で生きる甥や世界中の子供たちの為にも、少しでも早く一般人が対応できるような正しい情報公開をして欲しいです。
Posted by みにみに at 2011年03月27日 18:55
>みにみにさん
境界線がはっきりしない状態の中で、希望的観測と現実の姿との境目までがはっきりせず、そこから白が黒になったり黒が白になったりしていると感じます。
冷静に考えると、希望的観測をしても数年あるいは数十年かかるだろうし、現実の姿を考えれば調査員は「わからない」としか言えない状況なのでしょう。
指針が示されない状況では、危機管理は個人の判断で行う人も多いでしょう。そんな空気の中では、不買の人に安全だよと言えませんし、同時に危険性がある物の購入者に危ないよとも言えません。
判断責任が消費者という末端にまで来ている状況では、買う買わないは個人の判断になっています。
唯一はっきり言えることは、原発事故とはこういうものだということだけです。
Posted by ぁぃ♂ at 2011年03月28日 22:43
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