2011年05月23日

ぼうしにあごひもを取り付ける

ぼうしにあごひもを取り付ける

大災害が発生して避難の必要がある場合、非常持出袋を背負ってこの帽子をかぶります。
大都市のビル街であれば行動性を犠牲にしてもヘルメットのほうがいいのですが、田舎では行動性のほうが重要になるケースが多いのではないかと思っています。
側面が垂直に近く、上部が平面になっているこの帽子はミリタリータイプと呼ばれ、厚みのあるキャンバス生地で作られています。


ぼうしにあごひもを取り付ける

サイズは61.5cm。セミロングの髪なのでこの数字なのですが、実際さらにわずかに大きなサイズになっています。これは、散髪を長期間できない場合を想定しています。

さて、避難所生活や避難経路をシミュレーションしたところ、ちょっと問題があることに気づきました。もし強風吹き荒れる中を移動する場合、帽子は飛ばされてしまうのではないかということです。大停電の真っ暗闇の中、懐中電灯の灯りだけで帽子を探すのは困難だと思われます。ましてや、一刻を争う状況の場合は、帽子より命になります。そこで、あごひものようなものを取り付けられないかと思った次第。
海軍の帽子には、船上で帽子が強風で飛ばされないようにあごひもがついています。あのテでいこうと思いました。


ぼうしにあごひもを取り付ける

ゴムひもでは結束力が足りませんし、普通のひもでは収納性に難があります。そこで、帽子の部品屋さんでそのテのあごひもと取り付けピンを購入。


ぼうしにあごひもを取り付ける

使った工具は、このふたつ。帽子側に5mmの穴をあけてハトメ加工をします。


ぼうしにあごひもを取り付ける

できあがりました。昭和の学生でもなければ機関士でもないので注意。
通常はこの状態ですが、必要な時は紐を伸ばします。帽子の部品屋さんのあごひもらしく、あごにかけたときもしっかりと固定されて緩みません。かなり実用的です。
迷彩模様の帽子にしたり日の丸をつけようかと思いましたが、陸自にスカウトされても困るのでやめました。
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☁ | Comment(9) | 非常持出袋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
相変わらず、センスいいですね(^^)
最初の方読んだときには「まさか小学生みたいなゴムつける?」とドキドキしました(笑)

非常用袋(リュック)を作ろうと思いつつも、
「ここからは離れたくない、離れたら帰れないんじゃないか」
という思いが強く、踏ん切りがつきません・・・

何度も何度も頭の中で再生される津波、避難生活、大切な人や思い出との別れの映像。
ずっと共感疲労状態で、苦しいです。
Posted by みにみに at 2011年05月25日 18:28
>みにみにさん
ゴムひもにすると「かたつむり組のぁぃちゃん、入園おめでとう」になってしまうので、ここはぁぃ三等兵にした次第w
ひもを使用していない時の収納場所をすっきりしたかったのが趣旨です。
非常持出袋ですが、何があっても家と心中するなら全く無用の長物です。放射能を身をもって浴び、隣家から侵入した火も体で止めるということです。
しかし、そうでないなら無用の長物ではなくなりますw
非常時には「したくない」ではなく「するorしない」です。極限の冷静さをもって最速の決断をしなければなりません。もし「避難する」と決断したら、時間の許す限り延命アイテムは持ちたいものです。もちろん、海岸沿いで大津波警報なら持つ余裕も無いかもしれませんが。
非常時は誰も自分のことで精いっぱいです。普段よりも「人の事より自分の事」になります。そんな避難所の空気の中で、他の人に水くれませんか?とか電灯貸してくださいとは自分は言えそうもないので、とりあえずできるだけ自己解決できるようにしたいと思い、非常持出袋を用意しています。
もちろん、これは掛け捨ての任意保険のようなもの。入る入らないは完全に自由です(^O^)

共感疲労は、今回の震災で大きく取り上げられていますね。無理ないです。何とも思わないほうがおかしいでしょう。
しかし、人間はその思いと同時に他のこともできる生き物だと思っています。瓦礫の横で春の酒を飲み、運動会を催します。
人、特に日本人は弱くて強い人種だと思います。笑顔で悲しみを隠しながら生きる被災者、それを包む立場の人間は、より大きな心で支えつつ生き様を見せなければならないのだと思っています。
自分はたまに311の津波の動画を見ています。忘れないようにです。それでも、忘れないどころか、何回見ても現実のものとは思えません。それでも現実なわけです。
出来事を事象として捉えることができれば、そこから考えが先に進みます。難しいことではないですよ。日常を生きればいいのです。
Posted by ぁぃ♂ at 2011年05月26日 00:07
私もかたつむり組のあいちゃんを想像していましたw。何でも器用にこなされ、髪が伸びた時の事まで想定しているあいさんに驚いています。

エラーが出たのでこちらからお邪魔しますm(_ _)m。
ほんとにほんとに恐縮です(>_<)。穴はどこですか。。。
物知りで多忙なあいさんに、自分の好みを押し付けてしまい生意気だったかな。と一人勝手に反省していましたw。
Posted by ラン at 2011年05月26日 19:42
>ランさん
こら、そんなの想像しなくてけっこうな次第(^Д^)
穴の件ですが、中間に1枚写真を挟むべきでしたねーw
工具の説明のあと、いきなり完成品ですからw
穴はピンの位置についてます。キャンバス地の布にポンチで穴を開け、そこをハトメで補強してひもをピンで固定しました。もちろんピン止めですので、ひもは自由に回転します。
ブログは書く側も見る側も発見の場。これからもどんどん情報をくださいねー(^O^)
Posted by ぁぃ♂ at 2011年05月26日 22:16
あいさんごめんなさい穴違いw
穴があったら入りたいの穴でした(汗)。
でも、帽子の穴開けもどうやってするのか気になっていたので、お話を聞かせてもらえて逆にラッキーでした(^д^)w

新巻鮭作りでも度肝を抜かれ、世の中にはこんなに色々なジャンルの事がこなせる人が居るんだと感心と驚きの日々です>°))))彡(゚o゚)
Posted by ラン at 2011年05月26日 23:31
>ランさん
激噴いたwwwwwwwwwwwwwwwww
まさに穴があったら入りたい状況のぁぃさんなのであります(^Д^)
まあ、基本的に多趣味で凝り性なので、あれこれやってみたくなるわけですよ(^O^)
Posted by ぁぃ♂ at 2011年05月27日 00:16
非常時における自分の危機管理意識が随分低い(ぁぃさんと次元が違う)ということがわかりました。
しっかり考えなおさないといけない部分です。
ご意見、ありがとうございます。

放射能については現段階では自己防衛しているつもりです。
風向きや観測データのチェック、雨の日はなるべく出かけない、外出時のマスク・帽子の着用、飲食物の注意。
でも、もし次の爆発があったら神奈川にもいられないと言われていますが避難する具体的な準備が出来ていません。
爆発はなくても、台風で原発関係がどうなるのかが一番近い問題です。
放射能については、栃木で小学生の子供を持つ妹や、その周囲(学校も)の意識の低さにもずっと警鐘を鳴らしていますが、反応が鈍いです。
Posted by みにみに at 2011年05月27日 11:12
でもって震度4の大きめの地震が!!
ぁぃ♂さん、大丈夫ですか!?
Posted by ☆けめ at 2011年05月27日 22:56
>みにみにさん
放射性物質の飛来には本当に困ったもんですねー。
基準はどうあれ、確実に広範囲に雨とともに落ちているはずで、岩手の牧草からも基準値を超える反応が出ています。
とにかくマスク等はこれからも必須だと思います。自分も今でも長期外出時はマスクをしています。

>☆けめさん
秋田で震度4らしいのですが、こっちは全然揺れませんでしたw
かなり狭い範囲で揺れるような地震だったようです。
自宅でも会社でも緊急地震速報通知ソフトをPCに入れて、常に警戒しております(^O^)
Posted by ぁぃ♂ at 2011年05月28日 01:15
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