まだ小さいころ、住んでいた家には雨どいがありませんでした。
梅雨時の長雨のときは、窓の外には薄暗い雲を背景に一筋また一筋と屋根から流れ落ちる水筋が日が落ちるまで見えていた記憶があります。
梅雨時の長雨は湿度も上がって不快な気候ですが、それはすべてを捉えているからです。
ひとつの感覚器をシャットダウンさせるとき、これほど沁みる情景はおそらくあまり無いでしょう。
雨粒の落ち方も、筋の描かれ方も、水面の波の立ち方も、それらを目で追う動きも、そこに規則性は存在しません。しかし、その不規則性がマクロな規則を生み出すとき、右脳はそれを掌握できるのだと思います。
https://youtu.be/qIqmd1g8GMQ
2015年12月21日
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