■みちのく有料道路の夜道で完全ホワイトアウト
強風が吹き荒れる吹雪になり、外界の照明灯も木々も何も見えなくなって真っ白になった。
ガードレールはとっくに雪に埋もれており、赤と白のポールが等間隔に立てられている。しかし、そのポールもすでに見えなく、3mぐらいまで近づいたときに一瞬ぼんやりと見える程度。
この「一瞬ぼんやりと見えるポール」をたよりに前に進むしか無く、視線を正面と左側のポールに交互に移しながら走った。
こういう時は、ヘッドライトを点けていると前がますますホワイトアウトになるので消し、フォグライトだけで走ることになる。
対向車は稀にしか来なく、万一どこかの雪だまりにでも突っ込んだら遭難の可能性さえあった。
■青森-野辺地間の国道4号線でホワイトアウト
これも完全に近いホワイトアウトだったが、圧雪凍結路を地元の車が60km/sぐらいでビュンビュン普通に走ってる。かすかに見える前車のテールライトを頼りに追っかけるように走っているわけで、自分も下手にゆっくり走ると逆に追突される恐れがあったので、同じようにかすかに見える前車のテールライトを頼りに追っかけるように走った。1台が滑ると多重衝突事故確実な状態だったわけで、今思い出しても怖い。
■吹雪で雪が車に付着して溶けない
まず、ヘッドライトとフォグライトのレンズに雪がどんどん付着し、走ってると徐々に暗くなる。当時の車のヘッドライトはLEDなどではなくハロゲンだったので、普通は付着した雪がライトの熱で溶けるはずだが、溶ける以上に付着するので追いつかない。
次に、ワイパーでかいた雪がAピラーのところとフロントウインドウ下部にどんどんたまり、次第にワイパーの可動域が狭くなっていく。そのまま放置してワイパーのモーターでも故障したら完全に走行不能になるので極めて危険。
もちろん、最大温度の風を最大強風にしてデフロスターでフロントウインドウに当てているが、これまた溶ける以上に付着するので追いつかない。
■フェンダーの内側が雪だらけ
タイヤハウスを見ると、タイヤの可動域以外の領域に全部雪が詰まる。フェンダーと化したその雪がタイヤとこすれるかどうかぐらいにまで伸びて、まるでスポーツカーのような状態になる。このままだとステアリングを切れなくなる可能性もあり、これまた極めて危険。
■必死の対策
これらの状態を改善するため、走っている時にコンビニの灯りが見えたらとにかく必死に駐車場に立ち寄った。ちなみに、街と街をつなぐいなかの道には、コンビニなどそうそうあるもんじゃない。
神の助けでもあるコンビニの駐車場に入ったら、エンジンとヘッドライトはつけっぱなしで、吹雪の駐車場で付着した雪を取り除く。
これをコンビニがあるごとに繰り返しながら、ようやく吹雪を脱した。
■結論
青森をなめたらあかんw
2022年01月25日
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