限られたスペースに何をどれだけ入れるかは、非常持出袋を構築する上で基本的な思考基軸となります。救急箱いわゆるメディカルポーチも同様ですが、基本的な医薬品に自分にとっては必要だと思われる医薬品を追加する形で揃えれば、持ち主への適合度も上がると思います。
このメディカルポーチには内服薬も入れていますが、軍隊では外傷対処の医療器具や消毒液などを入れたりしています。

リュックのウエストベルトに装着している四角いポーチがメディカルポーチ。リュックを背負った状態では左前に位置します。

脱落防止用のストラップを1本外し、取っ手を持って全面ベルクロからバリッとはがすと分離可能。これだけ持って移動できます。

中を開けると3室に分かれており、何を収めるかがすでに想定されているかのごとく、適切な位置に適切な向きで丈夫なゴムベルトが付いています。
パラコード(ひも)を通す箇所も4か所付いており、サージカルテープなどに通したひもを結びつけることができます。
ミリタリー用品は、どこまでも機能的で本当にすごいです。

時代に合わせていろいろ入れ替えましたが、今回新たに追加したのがロキソニンSテープ。非常時は普段は動かさない筋肉を使ったり無理な姿勢をとり続けたりするはずなので、あちこちが痛くなることが想定されます。筋肉痛や関節痛で十分な行動をとれないとまずいので用意した次第。ちなみに、7枚入りで匂いの気にならないタイプです。
前までは試供品のサロンパス(2枚入り)を気休め程度に入れていましたが、やはりちゃんと湿布剤も入れておくべきだと判断しました。
あと、止血ナプキンとして4枚入れているのは「エリス Megami 素肌のきもち 超スリム 羽なし 17cm」。
止血は一般に直接圧迫止血法が基本ですが、傷が大きい時や出血量が多い時は清潔で吸収力があるナプキンが適しています。これは実はけっこう有名な話です。

収納している物の詳細リスト。
絆創膏は通常の防水タイプの他に、モイストヒーリング(湿潤療法)で治療するキズパワーパッドも入れています。皮膚の面積が広めの怪我には湿潤療法のほうが治りが早いです。
あと、こういう器具を揃える際にケチってはいけないのが刃物。品質が悪くて刃先が合っていないと包帯は切れないしトゲは抜けないし爪もきれいに切れません。緊急時に使用するものなので、100均品質(失礼)でまごまごしていられないわけです。100均よりは高めになりますが、白十字で揃えています。包帯もジョリン♪と切れて爽快ですw

これは以前に撮った画像なのですが、小型のLEDクリップライトをポーチ内の仕切りにはさんでいます。
暗闇でポーチ内から物を取り出す際に使用する想定。ぼうしに固定しているヘッドライトでもいいのですが、周囲に灯りを漏らしたくない場合もあるのかなと思って用意しました。
このクリップライトでもぼうしのヘッドライト(次回掲載)でもそうですが、両手は可能な限り空けておくことが大事。非常時は灯りごときで片手を埋めることなどできないわけです。片手があれば一人の人間の手を引けます。
次回は「ベスト&ぼうし編」です。さらに絞り込んだものを収納しています。
■追記
体温計を「テルモ ET-C232P(LR41×2)」に入れ替え
電池「LR41 1個」を「LR41 2個」に変更