
山形城を見たあとは、いよいよこの店「そば処 庄司屋」。
山形といえばそばの名産地。実は山形に入ったのは本場のそばを食べるのが一番の目的だったのであります。
数あるそば屋の中でも評判の高い老舗の庄司屋は、ぜひとも行ってみたい店でした。数年前からネットで見ていたあの店に、いよいよ突入な次第。

相盛り板天を注文。白い「さらしな」と茶色い「といちそば」、それに天ぷらのセットです。
はじめにつゆにつけずに二つのそばを数本食べてみましたが、「といちそば」は硬めのしっかしとした歯ごたえ。つるつるしすぎない舌ざわりで上品な感じです。
「といちそば」はさらに硬めの歯ごたえ。そばの風味も「さらしな」よりも強く、これぞそばといったかんじの味もしました。
次につゆにつけて食べてみましたが、最初はわさびもネギも入れずにつゆの味だけで食べました。
甘さとしょっぱさと出汁風味は個人の好みがありますが、このつゆは自分好みのやや甘めになっており、非常においしくいただきました。最後にわさびとネギとなめこおろしを全部入れて食べましたが、もはやご満悦状態。本場のそばは、やはり何かが違います。調和の妙でしょうな。

会計中にレジの横にそばの種が置いてあったのでもらってきました。観賞用の花を咲かせたいと思います。

そば枕に穴が開いたときにこんなのが出てきますが、このアサガオの種に似たものがそばの種です。
中くらいの鉢に3粒ほど蒔いてみます。

庄司屋のそばでご満悦のあと、山形市の中心部から少し北に走ります。

「腰掛庵」に到着。ここのわらびもちはおいしいとのことなので、山形に来たらここに寄らないわけにはいきません。
…で、中の喫茶でわらびもちをたのもうとしたら、本日の喫茶提供分は終了とのこと。大人気の店に祝日の夕方に来たというわけで、これは仕方がありません。
しかし、お持ち帰り用ならあるということで一箱買ってきました。

中には10個ぐらい入っています。日持ちしないので車の中で3個ぐらい食べようと思って食べてみましたが、これはやばい。美味すぎな次第。しかも食べながら笑ってしまうほどのマジうまです。
あれよあれよという間に1箱完食。なんだこれはっ。こんなうまいもん食ったことないぞw
わらびもちの外見はこのように茶色ですが、わらびもちそのものは透明です。それにきな粉がまぶしてある状態なわけです。
ポイントはきな粉の味がやや苦めな点。香り高い深炒りきな粉の苦みがかすかな甘みのわらびもちと絡み合い、口の中でアダルトダンディなショーが始まります。それだけでも感動モノなのに、わらびもちのプルプル感がハンパじゃありません。弾力、粘度、口どけ、そのすべてが120点の完成度で、これはやばすぎです。
こういう触感を言葉にできないと言うのだと思います。甘い粘液が何かの手品で固まっているかのようなかんじです。
いやはや、また絶品の食べ物を発見してしまいました。機会があれば、またぜひぜひ食べたいわらびもちなのでありました。
ひとり旅のイベントもこれで最後。あとは夕暮れの中を北へ北へと走ります。途中、夕食のために紫波SAに入る走行動画です。

紫波SAに到着。何かあっさりしたものを食べたい雰囲気です。

盛岡冷麺とミニ丼セットにしました。カクテキは最初に全量入れる辛党です。
ゴムのような冷麺特有の歯ごたえを久々に感じ、冷麺もたまにはいいなと思った次第。
そんなわけで食うモンも食ったし、あとはひたすら走るだけです。
ひとり旅のラスト走行の音楽はやや暗め。祭りの後の寂しさを感じつつ、またいつもの日常に戻っていくのでありました。
2014年春の仙台山形ひとり旅、これにて終了。