2011年03月09日

震源地三陸沖、最大震度5弱

今回の地震は震度4ぐらいでしたが、揺れ方がゆっくりだったのもあって恐怖感はあまりありませんでした。
ゆっさゆっさと上下左右に大きく揺れたので、やっぱり地盤ってこんにゃくなんだなぁ〜と思いにふける余裕まであった次第。
怖いのは短い周期でガスガス揺れる地震です。風景全部がブレる中であちこちで物が落ちる音がするのはかなり怖いです。数年前にきた地震がこれでした。
あと、震源地が近くで初期の縦揺れが激しく振動状に来るのも怖いです。この時周りの物が一斉に音を立てるので、その恐怖感はものすごいものがあります。
日本は地震が多すぎる国なので、いろいろな分野に耐震という考えが浸透しています。
今建てている東京スカイツリーも、塔の中心部に振り子がついていたり、比較的新しい地下鉄のトンネルは一定の距離ごとに分割したような構造になっていて揺れを吸収するそうです。
いずれにしろ、文明の発達した国に住むということは幸せなことです。

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2009年06月12日

パンデミック到来

6月11日、世界保健機関はフェーズ5から最高レベルのフェーズ6に引き上げ、いわゆるパンデミックと呼ばれる状態になりました。

数年前からパンデミックという言葉がメディアに出るようになりましたが、可能性としてはあるものの、現実的にはどうかといった様子でした。
しかし、その非現実的妄想は目の前の現実となったわけです。

厚生労働省の医療体制素案は、次のように試算しています。

ウイルスの毒性を「現在流行している新型と同等(軽度)」「アジアかぜと同等(中等度)」「スペインかぜと同等(重度)」の3段階に区分。
被害が最も少ない「軽度」でも、米国での流行状況からみて、国内ではワクチンがなければ3200万人が感染して23万人が入院し、感染者の0.15%にあたる約5万人が死亡する。

ワクチンは作られると思いますが、国民の何割に行き渡るのでしょうか。行き渡るワクチンには接種優先順位というものがあります。
ワクチンは明らかに不足すると思っていて普通です。

23万人が押し寄せる各地の病院、5万人が死亡する現実。
入院までいかない症状でも、自宅のベッドで熱と咳で苦しむ人は膨大な数となるでしょう。

このような状況のときは、物流にも注目しておかなければなりません。
業者が運び込む物流、自分自身が買い込む物流、どちらかに障害が発生すれば物流は止まります。
また、トラックのドライバーだけでなく、電気やガス・水道を保守する人にも感染者は出るでしょう。
仮に3分の1の人員が感染した場合、残った人員で保守活動をしなければなりません。
明らかに物理的かつ時間的な弊害が発生します。
電気・ガス・水道に関する何かに異常が発生したとき、それが完治するまでの時間は平時以上にかかるでしょう。
これは大変だとスーパーに行ったら、物が入ってこない、あったものもすでに売り切れという状況で、棚には物が無いでしょう。
だからこそ、政府は備蓄を呼びかけているのです。

海外からの感染を少しでも抑えるため、より厳密に検疫を実施するようになるでしょう。
検疫にはそれなりの人員や設備が必要になるので、大型船や貨物船が入ってくる港が全国数か所だけに指定されるでしょう。ここですでに物流の速度が落ちます。
長距離ドライバーの不足で、一定時間に末端に届く物資は減るでしょう。
届いた物資も、あっという間に売り切れる可能性が大です。

備蓄というものは、「大切だから」という論理ですることではありません。
国のシミュレーションはすでにできあがっており、すぐ目の前の現実のためにしなければならないのが、備蓄です。
外出できない状態を想定し、非常持出袋の他にも通常の食糧や生活用品に余裕を持たせておくことが重要です。
もちろん、新型インフルエンザに関する医療品の用意は必須でしょう。

映画や小説の中だけで起こっていたパンデミックが、現実のものとなりました。
今年の秋、「日常」というものが崩れるかもしれません。
国内での感染者は、依然として増えています。
弱毒性という言葉だけで、警戒の灯を消してはならないと思います。
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